北海道地震に便乗して「泊原発を動かせ」と主張した産経新聞は、さらにこの地震に便乗して「安倍加憲案」への賛成も主張しています。
昨日の1面コラム「産経抄」に、こんなことを書いていました。
「自衛隊は現在、6日未明に最大震度7の地震が発生した北海道で、懸命の救助・支援活動に当たっている。北朝鮮情勢も今後、何が起こるか分からない。国民を守る自衛隊を、曖昧な地位に置き続けることにどんな道理があろうか」
自衛隊の災害救助活動に敬意を示すのは当然ですが、では安倍加憲案は、その自衛隊を「曖昧な地位」でなくすることができるのでしょうか?
全然違います!
安倍加憲案でも、自衛隊が「戦力ではない実力組織」という曖昧な地位に置かれ続けることには、何の変りもないのです!
自衛隊の災害救助活動に敬意を表して「曖昧な地位」でなくするというのなら、憲法に「災害救助活動組織として自衛隊を保持する」とでも書いた方がいいでしょう。
もちろん、北朝鮮情勢に対応する組織であるならば、「戦力」「武力」としての位置づけを曖昧にすることは決して許されません!
北海道に産経新聞の読者はいないから、何書いてもいいと思っているのかもしれませんが、北海道地震に便乗してデタラメな主張をするのはやめてもらいたいものです。